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▶TTMAフォレストスパ▶東洋医学セルフ体調カウンセリング▶水
 
 
 
 
 
 
◆以下の項目にあてはまるものが多い場合は、【水】のエネルギーに問題がある可能性があります。いくつご自身の体調にあてはまるかチェックしてみてください。
 
□ 顔色がどす黒くなった
□ 足腰が冷える
□ 水分を取るのに喉が渇く
□ 月経不順である
□ 耳鳴りがある
□ 耳が遠くなった
□ 下半身・足がむくみやすい
□ やる気が起きない
□ ビールや冷たいものが好き
□ 膀胱炎になったことがある
□ 足腰がだるい
□ 外傷ではない腰痛がある
□ 足が冷えてむくみやすい
□ 髪に潤いがなくぱさつく
□ 関節痛・リウマチがある
□ 抜け毛や白髪が急に増えた
□ 骨がもろい、骨密度が低い
□ いくら寝ても眠い
□ 尿のキレが悪い、尿もれがある
□ 風邪をひきやすく治りにくい
□ 頻尿または夜度々トイレに起きる
□ 舌の色が白っぽい
□ 舌のフチにギザギザの歯型がついている
□ 塩辛いものが好き
□ ちょっとしたことで驚きやすい
□ 下半身が冷える
□ トイレが近い
□ やる気が起きない
□ 性欲が減った
□ 不妊症
 
 
 
◆あてはまるものが多かったら・・・
 

『水(腎臓・膀胱)の不調』の可能性があります。冷えた寒い環境で生活したり、驚き怖がりすぎるとると腎・膀胱経に異常を起こし鼻や皮膚の病気を起こしやすくなります。悪くすると涎(よだれ)が出やすく塩からいものを好んだりして、顔(耳)が黒ずんで、冬に体調を崩しやすくなります。腎は、成長や発育、生殖を司る生命力の源。この経絡にエネルギーが不足すると、老化現象が早まります。骨の髄が減り、骨がもろくなります。歯が抜けたり、骨粗しょう症などになりやすくなります。いわゆる精力が減退し、男性ではインポテンツ、女性では不妊症になりやすくなります。水分の排泄が上手くいかなくなり、膀胱が正常に機能しなくなると、身体がむくみやすくなったり、尿量が少なくなったり、頻尿になったり、失禁したりします。腎の異常は、息切れ、呼吸困難などの呼吸機能にも影響を与えます。また、腎の不調は、耳鳴りや難聴などの耳に関する症状に現れます。腎が弱い人は塩辛い味を好みます。腎の不調には黒い食べ物やぬめりのある食べ物をとるようにしてください。黒ゴマ、黒豆、ひじき、ごぼう、山芋、わかめ、昆布、ナマコ、イカ、たこ、牡蠣などをとるようにしてください。水の不調に有効なエッセンシャルオイルは、シダーウッド、シナモン、ジュニパー、ジンジャー、ゼラニウム、タイム、ローズウッドです。水の不調(腎・膀胱経)によい薬膳(食材)は、以下の通りです。

(寒い季節や身体が冷えている時にとるとよい温熱性の食材)
桂皮、にら、栗、くるみ、山椒、松の実、いわし、えび、羊肉

(平常時にとるとよい平性の食材)
あずき、黒豆、山芋、黒ゴマ、くこ、いか、にしん、あわび、はすの実

(暑い季節や身体がほてっている時にとるとよい寒涼性の食材)
粟、大麦、塩、昆布、あさり、もずく、しじみ、たこ、かに、ひじき、わかめ

 
 
 
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(水に関する専門的な説明)
 
 
 
◆「腎」について
 

「腎」は、五行の「水」に属します。 「腎」は、西洋医学的には、血液を濾過して尿を作るいわゆる腎臓としての機能も含みますが、それ以外に多くの働きを持っています。 東洋医学の「腎」は、成長、発育、生殖に関する働きを生涯にわたって左右する非常に重要な生命力の元と考えられており、「先天の本」と呼ばれます。 「先天の本」の働きは、この世に生まれてから、「後天の本」である「脾」の働きによって補充されます。

この「腎」の調節によって、幼児期から思春期・壮年期への成長や機能の発達が促されます。 したがって「腎」は、性機能や排卵・月経などの生殖機能と関係が深いほか、骨の発育や維持、歯・髪などとも深く関わっています。 やがて「腎」の勢いの衰えとともに、老年期に移行します。幼児期頃には、髪も少なく歯が生えていないのが、 「腎」の充実と共に生えそろってきて、加齢よる「腎」の衰えと共にまた抜けてくる現象と一致します。

骨においても同様で、老年期になると「腎」が衰え、骨粗鬆症になります。 骨粗鬆症にならないためには、「腎」の勢いを温存するように日常生活を送らなくてはなりません。 「腎」は、背筋や腰の筋肉、下半身の力と関係しているので、老年期になると、「腎」の衰えと共に腰が曲がったり、足腰が弱くなってきます。 排尿異常や夜間尿なども「腎」の機能と関係します。

「腎」の外界との連絡口は、まず耳であり、ほかに「二陰」があります。「二陰」とは尿道を含む外性器と肛門の二つの口を指します。 つまり「腎」は、生殖機能のほかに排尿排便の調節とも関係します。したがって高齢者の大小便の失禁は「腎」の衰えと関係します。 老人性難聴や耳鳴りも「腎」の衰えと関連します。

「腎」は、「黒」、塩辛いに相当した「鹹」という味、「恐」と関係しています。 「腎」と関連する病的症状は、無月経、子宮発育不全、排卵異常、不妊、無精子症、精子過少症、インポテンツ、早漏などの生殖機能異常のほか、 尿閉、排尿の勢いが悪い、頻尿、夜尿、失禁などの排泄異常、難聴、耳鳴り、眩暈、白内障、骨粗鬆症、歯が抜ける、白髪、脱毛など、 「腎」の機能と関係深いものが挙げられます。子供では、知能の発育不全などが見られます。

そのほかに、「腎」の陰陽は、体全体の陰陽を左右することが多く、「腎」の異常によって陰陽失調による全身症状も起きます。 足腰のだるさなどの症状のほか、腎陰虚では、皮膚や唇の乾燥、口渇、熱感、足の火照り、空咳、のぼせなどのほか、 不眠、夢が多い、頭痛、動悸など熱や煩燥の症状がみられます。 方剤としては、六味丸、知柏地黄丸を用います。 腎陽虚では、元気がない、寒がる、手足が冷える、多尿、頻尿、夜間尿、息切れ、呼吸困難、浮腫などの症状がみられます。 方剤としては、八味丸、牛車腎気丸などがあります。

このように「腎」の異常では、加齢によってみられる変化と関連した症状が多くみられます。 腎陽は、真陽とも言われるように、他の臓腑の陽気に影響を与えています。 すなわち腎陽の不足では、脾の陽虚、肺の陽虚、心の陽虚を引き起こし、腎陽は、他の臓腑の働きに影響を与えます。 また逆に脾、肺、心の陽虚が長引けば、腎陽虚を引き起こします。

「腎」は、「先天の本」として、生命力の根源と深く関わりますので、 喘息をはじめとした多くの慢性病や自己免疫性疾患はじめとした多くの難病の中で、「腎」の関わりを考慮して治療を進める場合が多くあります。 「腎」を温存するためには、睡眠不足、過労や精神の酷使など、体に苛酷な状況を作らないことが重要です。 早い時期からの性行為や過度の性行為を避けることが大切とされています。 江戸の学者の貝原益軒は、精気をしばしば漏らせば、大いに元気を費やすので、 男性は40歳を過ぎたら、「接して漏らさず」と言って、性行為をしてもなるべく射精しないようにと説いています。

以上肝、心、脾、肺、腎と五臓についてお話ししてきましたが、例えば腎陽のところで触れましたように、 五臓は、単独で考えるばかりではなく、それぞれの相互関係を理解しながら、診断し、治療しなければなりません。 土から鉱物が出来るように「土」は、「金」の母になる関係にあります。 「肺(金)」の病気に属するアトピー性皮膚炎や喘息は、ストレスをかけないことや食べ過ぎないなどの「脾(土)」の負担を掛けないようにすることが大切です。


 
 
 
◆腎の機能
 

1.蔵精を主り、生長・発育・生殖を主る
[蔵精を主る]
精は精気ともいわれています。これは人体を構成し、人体の各種機能をささえる基本物質です。蔵精とは、この精気を封蔵(貯蔵)することで、腎の生理作用を指しています。精には先天のものと後天のものがあります。先天の精は父母から受けついだ生殖の精です。一方、後天の精は五臓六腑の精ともいわれており、脾胃で飲食物が化成されて作られ五臓六腑に供給されます。五臓六腑は、この精によりそれぞれの生理活動を営んでおり、その剰余物は腎に貯蔵されます。腎に蔵されている精を、腎中の精気といいます。先天の精は出生前にすでに存在しており、出生後は後天の精が先天の精を補充・滋養しています。両者は相互補完的に成りたつ関係にあります。

[生長・発育・生殖を主る]
腎中の精気の盛衰は、生長、発育、生殖に深く関わっています。人は幼年期からしだいに腎中の精気が充実しはじめ、歯が生えかわったり、髪が伸びたりといった変化をおこします。青年期に入ると、それまで増えつづけた腎中の精気は、天癸(てんき)とよばれる物質を産出します。天癸とは、生殖機能の成熟を促す物質です。天癸の作用により、男子では精液を産出することができるようになり、女子では月経が来潮するようになり、性機能がしだいに成熟し、生殖能力がそなわります。老年期になると腎中の精気は衰え、性機能と生殖能力はこれに伴って減退、消失します。また身体もしだいに衰退します。
腎の蔵精作用が失調すると、必然的に生長発育や生殖能力に影響が及びます。不妊症・脱毛・歯のぐらつき・小児の発育遅延・筋骨痿軟(無力感)などの症状は、すべて腎精不足によるものです。

[腎中の精気、腎陰、腎陽の関係]
腎中の精気は、生命活動の本であり、腎陰と腎陽は各臓の陰陽の根本です。腎陰と腎陽は、ともに腎中の精気を物質的基礎としています。腎陰は元陰、真陰ともいわれる。これは人体における陰液の根源であり、あらゆる臓腑・組織を潤し、滋養する作用を有しています。また腎陽は元陽、真陽ともいわれ人体における陽気の根源であり、臓腑・組織を温煦し、生化する作用があります。腎における陰と陽は、ちょうど水と火が同時に存在するようなイメージがあることから、古来から腎は「水火の宅」と称されています。また腎陰を命門の水といい、腎陽を命門の火ということもあります。

2.水を主る
水を主る(主水)とは、体内での水液の貯留・分布・排泄を調節する作用を指しますが、主に腎の気化作用がこれを行っています。腎の気化が正常であれば「開合」も順調です。「開」とは代謝によって水液を体外に排泄することを指し、「合」とは生体に必要な水液を貯留することを指します。
正常な状態下では、水液は胃に受納され脾によって転輪され肺から全身に行きわたったのち、三焦を通り、清なるものは臓腑を運行し、濁なるものは汗と尿に変化して体外に排泄されます。こうして体内の水液代謝のバランスは維持されています。
この一連の代謝においては、腎の気化作用が終始はたらいています。したがって、腎の気化が失調すれば開合もまた不利となり、水液代謝障害が引き起こされ水腫・小便不利などの症状が現れます。

3.納気を主る
呼吸は肺が主っていますが、吸気は腎に下らなければなりません。吸気を腎に納めるという腎気のはたらきのことを「摂納」といいます。この作用があるために、「肺は呼気を生り、腎は納気を主る」といわれています。
賢が納気を主ることは、呼吸にとって重要な意義があります。腎気が充実しており、摂納が正常に行われてこそ、肺への空気の出入りが円滑となり、順調な呼吸が可能になるからです。腎虚になって腎不納気となると、吸入した気は腎に摂納しないので、少し動いただけで息切れがしたり、また呼吸困難などの症状も現れます。

 
 
 
◆腎と五行の関係
 

1.恐は腎の志
恐とは、物事に対しておそれおののく精神状態を指します。恐と驚は似ていますが、驚は意識せず突然受けるショックで、恐は対象を明確にとらえた精神状態、いわゆる、びくびく・おどおどした状態です。驚も恐も生理活動に対する影響という点からいえば、ともに不良な感情で、ともに腎を損傷することがあります。恐は腎の志ですが、心が主っている神明とも密接な関係があります。心は神を蔵しており、神が傷れると心が怯えて恐となります。恐により腎を損傷し、腎気不固となり遺尿がおこります。

2.唾は腎の液
唾は口中の津液で、唾液のなかで比較的ねっとりしたものを指します。唾は腎気の変化したもので、これをのみこむと腎中の精気を滋養することができます。唾が多すぎたり、長時間タラタラ流れ出てしまうようであれば、腎の精気が消耗されやすくなります。ここから古代の導引家は、舌下や上顎から出る唾液を口いっぱいに満たした後、これをのみこんで腎精を養ったのです。

3.体は骨に合し、骨を主り髄を生じ、華は髪にある
腎は「蔵精」を主っているが、精には髄を生じる作用があります。髄は骨のなかにあり、骨は髄によって滋養されています。腎精が充足している状態とは、骨髄を化生するのに十分な源があるということです。髄によって十分に滋養されると、骨格は頑健になります。腎精が虚してしまうと、骨髄の化源が不足し、骨に栄養を供給することができないため、骨格はもろくなり、ひどい場合は発育不良がおこります。小児の泉門閉鎖遅延・骨軟無力は、しばしば先天の精の不足が原因でおこります。また腎精が不足すると、骨髄は空虚となり、腰膝酸軟(だるくて痛む、ぐらつく)、さらには足が痿えて歩行できなくなるといった症状が現れます。  腎は髄を生じ、骨を主っているが、「歯は骨余」といわれるように、歯牙もまた腎精によって滋養されています。腎精が充足していれば歯はしっかりしていますが、腎精が不足すると歯はぐらつき、最終的には脱けてしまいます。髄は骨髄と脊髄とに分けられます。脊髄は上部で脳につながっており、脳は髄が集まってできていることから別名「髄海」ともいいます。精と血は、互いに養いあう関係にあるので、精が多ければ血も旺盛になります。毛髪に艶があるのは血の働きが旺盛な証拠で、ここから髪は「血余」であるといわれています。血によって髪は栄養を与えられると同時に、その生成のもとは腎の働きにあるので、腎の精気の充足度が、髪の成長あるいは脱落、そして艶のあるなしに直接関わっています。青年期と壮年期は腎精が充実しているので毛髪には艶があります。しかし老人になると腎気が虚してしまうので、毛髪は白くなり、脱けやすくなります。

4.耳および前後二陰に開窯する
耳の聴覚機能は腎の精気と関係があります。腎の精気が充足していると、聴覚は鋭敏になります。反対に腎精が不足すると、耳鳴・耳聾(難聴)などの症状が現れます。老人のはとんどに聴力の減退がおこるのは、この腎精の衰えが原因です。
二陰とは前陰(外生殖器)と後陰(肛門)の2つを指します。前陰には排尿と生殖の作用があります。尿液の排泄は膀胱によって行われていますが、尿排泄に際しては腎の気化作用も重要なはたらきをしています。頻尿・遺尿あるいは尿少・尿閉といった症状は、腎陽の温煦作用が失調したためにおこることが多いとされます。生殖が腎の作用であることは前述したとおりです。また大便の排泄も、やはり腎の気化作用によって調節されています。そのため、臨床上も腎陰不足が原因でおこる大便秘結や、腎陽虚衰による大便不通、腎気不固によっておこる久泄(慢性下痢)、滑脱がしばしばみうけられます。


 
 
 
 
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