心包経は心臓を包む膜である心膜の機能とかかわりのある経絡です。心膜は心臓を保護する緩衝作用をもち、心臓が感じ取る様々なストレス(構造力学、精神心理、生化学、環境情報、チャクラ、サトルボディ等)の影響を受けています。通常、心臓や血管系の異常や病状はそれが表に出る前の段階で、心包経の負担としても出ていることが多く、定期的な施療やストレス対策で早めにケアすることが大切です。その他、心包経と関連する症状には下記のようなものがあります。
胸の痛み、胸骨を押すと痛い
息切れ、動悸、心臓疾患
肋骨から脇腹の痛み、こわばり
血圧の異常(低血圧、高血圧どちらも)
手や顔がほてる、顔の赤み
手や顔から汗が出やすい
「三焦」は東洋医学独特の概念で、現代医学には無いものです。三焦は、組織や器官以外の間隙すべてであり、気や津液の通路であり、臓腑を包む全身的な機構であるとされています。そのため、水液代謝などに関わる症状に対して、三焦のツボを使って治療することがあります。三焦は上焦(横隔膜から上)、中焦(横隔膜から臍)、下焦(臍から骨盤底)を意味しており、人体の心肺機能、消化機能、排泄機能へ広範囲な影響があることが分かっています。三焦系には後天の気(生まれてからの飲食、人や地のエネルギー情報)をバランスしたり、サポートするという運気面での特質があります。つまり、持って生まれた先天の気(前世、遺伝、家系からの気質、体質、環境的な恩恵やサポート)を補うために、また今よりも摺り減らさないために、一生涯に渡って調整しておくべき経絡といえます。三焦経と関連する症状には下記のようなものがあります。
遺伝的な全ての病気
遺伝的な気質や体質の傾向
頭痛、片頭痛(偏頭痛)
目の病気や不調
耳鳴り、難聴
顔のむくみ、顔のゆがみ
首の凝り、肩凝り、首肩の張り
腕から手の痛み、張り、しびれ
七星論では、地にあたる「心包」と火の「心」は、別の概念としてとらえています。これらは連動して動くものです。
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