1.筋肉への圧迫とストレッチで全身を緩ませる
気持ちが高ぶっていたり、やることに追われて忙しくしていたりすると、身体が「りきみがち」の状態になっています。力むと無意識でも筋肉に力が入ります。つまり身体は凝っている状態になります。全身の筋肉に対して均一に力が入るわけではなく、弱い筋肉に負荷がかかって部分的な凝りの状態につながります。それが一か所に感じることが多いのですが、人間の身体ではその中で最も負荷がかかっている筋肉に痛みが感じられるものです。ですから、気付いていなくてもその箇所をほぐせば、また別の箇所の痛みを感じるようになります。ですから、凝りほぐしボディケアで10分や20分の短い時間の中で全身の凝りを緩めていくことは不可能に近いものです。人間である以上、寝ているだけでも力が入ったりしますから、全くどこの筋肉も凝っていないということはあり得ません。筋肉の凝りをほぐしたらストレッチングで手の届かないような深いところになる凝りに対してもアプローチしていくのがおすすめです。
2.喉、首、肩、デコルテを緩める
喉、首、肩、デコルテ部分には、無意識に力が入っている状態では、肩が凝り、呼吸も浅くなっている状態であることが大半でしょう。肩こりを意識していなくても、方を触ってもこちこちになっていないような場合でも、腕を回してみたらコキコキと音がしたり、いつの間にか以前よりも増して背中が丸くなっている状態であれば、深部の筋肉が硬くなり始めていると解釈できます。ストレスを感じて呼吸が日々浅くなっている状態なら、徐々に状態は悪化していくことが考えられます。なるべく早い段階でメンテナンスを行っておくことが、日々健やかに過ごすポイントです。ココロとカラダの両方に影響を与えるデコルテの凝りは、凝りほぐしボディケアでまずほぐしていくことが必要です。
3.胃腸の腑にたまった邪気を抜く
「胃腸の腑」とは、つまり胃腸のことです。腑とは、中が空洞になっている臓器のことで、邪気は胃腸に溜まるものとされています。つまり腹部のマッサージによって、胃や腸の中にまでアプローチするためには、かなり深いところにまで腹部の圧迫を行っていく必要があります。チネイザンは、腹部に対して行うマッサージのことで、60分~90分。時には120分くらいの時間をかけて丹念に腹部をマッサージしていく療法です。中医学がルーツとされるチネイザンは漢字で書くと「気内臓」と書きます。内臓の気を入れ替えてしまうくらい深く深く行います。通常、腹部は動物としての防御反応が起きやすい部位ですから、なでるような軽い刺激からスタートし、徐々に圧を強めながら、最後は背中にまで手が届いてしまうと思えるくらいまで深い圧迫を行っていきます。便意を催すことも多く、排せつ物と一緒に溜まった邪気を早く体外に出してしまうのもいいことです。通常チネイザンでは、お休みになってしまう方がほとんどです。すやすやとお休みになっているうちに身体から邪気が抜けて目覚めるとともにすっきりした爽快な気分に気づくことができます。
4.肝臓の機能を整える
東洋医学では、イライラの感情が「肝」にダメージを与えるとされています。「肝」は「血を臓する」ので、肝臓の機能が悪くなると血液の循環にも影響を与えるようになってしまいます。そうなる前にストレスを抱えた感情に対してできるだけ速く対処して正常な状態に戻したいものです。肝の働きを改善するには、チネイザンによって直接的にこの臓器にアプローチする方法があります。また、東洋医学の経絡では、「足の厥陰肝経」と「足の少陽胆経 」に対する刺激を行い、自然治癒力を向上させるためのトリートメントを行います。
5.こんにゃく温冷湿布
イライラやストレスによって低下した「肝」の機能を向上させるには、こんにゃく温冷湿布がおすすめです。肝臓に問題がある場合には、まず背中の肝臓裏あたりの部分が盛り上がってくるものです。これを放置すると今度は肝臓が委縮をはじめて平らになってくるものです。これを見極めるには、他の部位の所見によって総合的に判断していくわけですが、いずれの場合にもこんにゃくを使った温冷湿布はお勧めできるトリートメントです。まずは冷やしたこんにゃくを背中から肝臓に当てて邪気を吸い取ります。溜まった疲れが抜き取られて一緒にストレスが無くなっていくのが感じられると思います。邪気を吸い取ったこんにゃくは異臭を放つものです。食してみればとてもそれに耐えうる味ではなくなっているのがお分かりいただけるでしょう。次に温めたこんにゃくを使って肝臓を温めます。温めることで肝臓は新陳代謝をはじめ正常な働きを取り戻していきます。こうした民間療法は眉唾物だと揶揄されることの多いやり方ですが、是非一度体感していただきその真偽をお確かめいただければ幸いです。
5.脳のマッサージ・シロダーラ
気が変になりそうなくらい精神的な疲れがたまっているときには、シロダーラがおすすめです。一度頭の中をクリーニングしてすっきりさせてくれますので、複雑な問題に苦しんでいたり、どこから手を付けていけばいいかわからなくなるほど問題の処理に窮している場合には、シロダーラで頭をリセットしてみるといいでしょう。シロダーラは古代インド医学アーユルヴェーダの施術法の中でも代表的なトリートメントですが、「脳のマッサージ」とも呼ばれるくらい頭脳明晰になれる数少ないトリートメント法です。
6.シンギングボウルメディテーション
チベットの法具のひとつにシンギングボウルがあります。シンギングボウルは身体の微量成分と同じ7メタルでできており、身体に共鳴しやすいものを使用します。狂ってしまった身体の周波数を正常値に調整するためには、このシンギングボウルの音色を身体に浴びせて、波動を調整するのもおすすめできるトリートメントです。身体は精神状態の影響をうけますが、狂いだした歯車は別の歯車へと伝播し、徐々に身体全体のバランスが崩れだします。シンギングボウルメディテーションでは、チャクラごとに対応した複数のボウルを用いることで、正常に反応していないチャクラを見極めて、そこに対してアプローチを行っていくことができます。
7.経絡ごとの周波数を調整する
全身のバランスが複合的に狂ってしまった波動を調整するのは、おおもとの原因までを見極めることができないかもしれません。しかし、経絡ごとの周波数はすでに解明されており、経絡ごとの音叉を使って全身に流れる経絡ラインに対して振動を与え続けることで、徐々にその経絡が活性化していくものです。悪くなった時とは反対に、一つの経絡から快方に向かうべき糸口が見つかれば、これを定期的に繰り返すことで、徐々に本来あるべき自然治癒力のポテンシャルを引き出していくことが可能になります。
8.ストーンの波動で調整する
ご存じのように天然石ストーンは自然の鉱物です。物理学的には、石も固有の周波数をもっています。この石の波動が邪気を調整してくれます。水晶は人体の周波数に近く、水晶を敷き詰めたベッドに横たわるだけで、すーっと身体を拘束しているエネルギーが離れていくのを感じることができます。自然石を使ったトリートメントにはホットストーンセラピーがあります。温めながら行うトリートメントは、冷やして邪気を吸い取った後に行うべきものですが、ネイティブインディアンをルーツにもつホットストーンセラピーは筋肉を緩めながら、波動を調整してくれる気持ちの良いトリートメントです。
9.自然の中で過ごす体験トリートメント
自然の中で数時間程度過ごすだけで、自覚症状がなくても無意識レベルでの周波数は自動的に調整されます。一人の人間の波動と比較すると自然のエネルギーは比較にならないほど大きなもので、人間はひとつの生命体として必ずプラスの影響をうけます。森林浴の効果は科学的にも解明されるようになり、欧米では保険治療の対象にもなりました。焚き火の効果も証明されています。
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