1.血行不良による疲労物質をマッサージで排泄させる
血液中にも老廃物は存在します。蛋白質の燃えカスである尿素窒素(BUN)や、クレアチニン(Cr)、尿酸(UA)などのことです。 これらは腎臓でろ過されるものですが、凝りほぐしボディケアでは、筋肉を圧迫し血液の循環を促進することができます。血液が循環することでどんどん体調が改善します。
血虚は、栄養不足が原因であることも多いですが、取り込む栄養が不足しているのか、食事によって栄養を取り込んでいるつもりでも、その食材から栄養に変換できていない可能性もあります。食材を補給しようとするのはもちろん間違えではありませんが、その栄養が全身に巡ってくれるためには、臓器の働きを活性化し、血液循環を上げていくことも同時に必要になります。そのためにも食べ物から栄養を補給するだけでなく同時並行的にマッサージトリートメントは必要であると言えます。
2.筋肉への圧迫とストレッチで全身を緩ませる
気持ちが高ぶっていたり、やることに追われて忙しくしていたりすると、身体が「りきみがち」の状態になっています。力むと無意識でも筋肉に力が入ります。つまり身体は凝っている状態になります。全身の筋肉に対して均一に力が入るわけではなく、弱い筋肉に負荷がかかって部分的な凝りの状態につながります。それが一か所に感じることが多いのですが、人間の身体ではその中で最も負荷がかかっている筋肉に痛みが感じられるものです。ですから、気付いていなくてもその箇所をほぐせば、また別の箇所の痛みを感じるようになります。ですから、凝りほぐしボディケアで10分や20分の短い時間の中で全身の凝りを緩めていくことは不可能に近いものです。人間である以上、寝ているだけでも力が入ったりしますから、全くどこの筋肉も凝っていないということはあり得ません。筋肉の凝りをほぐしたらストレッチングで手の届かないような深いところになる凝りに対してもアプローチしていくのがおすすめです。
3.水分をとって発汗を促す
血液の循環は水の循環と比例して全身をめぐっています。水分をとって発汗を促すことは、血液循環を促進することにもつながります。血液は心臓がポンプの働きをすることで巡るものですが、血液がドロドロになってしまっているような場合には、水分の補給が必要です。リンパ液は東洋医学的に「水」に属しますが、血液の循環にあやかって全身をめぐっています。リンパ液自体は白血球と基本的には同じように働くものですから、水を補うことで血の循環も促進され、酸素や栄養を運ぶ役割を助けることにもつながっています。
4.ストレッチで身体を運動させる
身体が硬くなると血管が狭くなり、酸素や栄養の供給量が少なくなります。筋肉をストレッチすることで、意図的に伸び縮みさせて柔軟性を高めることができます。ストレッチをすることで、血液循環も上がります。血流が促されることで体温が上がり、免疫力が正常に保もたれるようになります。免疫が良く働いてくれることで、身体の不調が改善されることにつながります。
5.手足の冷えをとる
緊張やストレスで血管が収縮し、血液が流れにくくなっていることで、身体が冷えた状態になるのが血滞です。気になる手足の冷えをとるためには、手足部分を良くマッサージするのは当然ですが、その前に身体全体がほぐれて血液が全身を巡っている状態を作らなければ、単に手足だけをもんだところで効果は出にくいものです。全身の筋肉をほぐしながら手足の細かい部分にも施術を行うのは、180分以上のタイ古式マッサージがおすすめです。60分~90分程度のタイ古式マッサージでは手足の細かい部分までの施術は割愛されることが多いので、その時間内でおさめるためには何か他の部分を割愛することになるでしょう。
6.身体を温める
身体を温めるためには、サウナや風呂に入るのもいいですが、マッサージトリートメントで身体を温めるなら、温めたハーブボールを押し当てながら全身の施術を行うハーブボールマッサージトリートメントがおすすめです。温熱効果によって全身の血液の循環を促進してくれます。温めることでこわばった筋肉は緩みます。そうすることで、リンパなどの水分の循環も活発になります。人間にもともと備わっているはずの自然治癒力が向上します。温めたハーブボールを使ったマッサージトリートメントは万能でとても効果的な方法です。
7.肩こり、頭痛をとる
肩こりや頭痛も血滞体質の場合にあらわれる症状です。肩こりの辛さを軽減させるには、肩回りの筋肉をほぐすのはもちろんですが、首コリや背中にまで及んでいる場合が多くありますから、全体を緩めなければなりません。肩の筋肉は何層にもなっていますから、同じ姿勢で同じところを何度も繰り返し圧迫するだけでは深部の凝りは取り切れません。深層部は表面の筋肉をほぐした後に行うだけでなく、ストレッチングを行うことで手の届かない深い筋肉にもアプローチすることができます。凝りほぐしボディケアやタイ古式マッサージ、アクロバティックタイストレッチなどが有効でしょう。また、血液がどろどろの状態では血管を圧迫する血圧に差が生じるために頭痛の症状も起こりやすくなります。頭痛の原因は現代医学でもすべてが解明されていませんが、血管壁に圧が加わり神経を圧迫することで確実に頭痛を発生させます。こういった場合に頭部だけを施術するヘッドマッサージは単に決められた手順で行うだけでは余計に頭痛を大きくしてしまう恐れもあります。水分を補給して血と同時に水に対するアプローチをを行う必要があります。頭部だけでなく、デコルテ部分全体に対して様子を見ながら、頭痛ポイントを探しながらヘッドマッサージを行っていく必要があります。
8.腹部の施術・チネイザン
深く深く内臓に手が届くくらいまで深く腹部をマッサージするトリートメントは、古代中医学にルーツを持つチネイザンです。素手で行うことで繊細な感覚を表現できるチネイザンですが、ハーブボールを使って内臓自体に熱が届くように施術することもできます。腹部につまっている各臓器の新陳代謝を促し、身体の中から老廃物の排泄を促します。血液が全身に循環し、正常な本来あるべき状態に全身を導いてくれることでしょう。
9.焚き火
焚き火の炎から放出される遠赤外線には身体を芯から暖めて血行を良くし、代謝を促進する効果があります。また、煙や炭には抗菌・殺菌作用や抗酸化作用がありますので、煙を浴びると身体に付いたり、体内に入ることでウイルスや有害な菌を抑制するなど、身体に効果があるとされています。おすすめポイントは焚き火をする際に背中全体を温めるように背を向けることです。
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