1.カラダがむくむ
痰湿(水滞)になり余分な水がカラダに停滞すると、全身がむくみやすくなると漢方では言われています。特にふくらはぎや足首など下半身はむくみやすい部位で、ひどいときにはだるさや痛みを伴うこともあります。関節も余分な水がたまってむくみやすい部位で、指が曲げにくい、こぶしが握りにくい、腕が上がりにくい、動かしにくいなどのトラブルが出やすいと言われています。
2.カラダが重だるい・頭帽感や頭重感
痰湿(水滞)になるとカラダに余分な水がたまりやすくなるため、カラダが重く、重だるい、動きにくいなどと感じやすくなると漢方では言われています。
また痰湿(水滞)では頭痛も起こりやすく、その特徴は“頭の上に重い石を乗せたような痛み”の頭重感や、“きつい帽子をかぶって締め付けられるような痛み”の頭帽感として表現されます。雨や台風など天気が悪くなると頭痛が悪化しやすいのも痰湿(水滞)の頭痛の特徴です。
3.めまいがする
痰湿(水滞)になると耳にも余分な水がたまりやすく、それが原因でめまいを起こしやすくなると漢方では言われています。水滞によるめまいは“ふわふわする(浮動感)のようなめまいや、グルグル回るような回転性のめまい”が特徴で、これは西洋医学のメニエール病(内リンパ水腫・内耳のむくみ)に相当すると考えられています。
4.胃腸の不調
痰湿(水滞)になると胃腸の不調が起こりやすいと言われています。昔から食べ物の消化吸収を担っている脾(胃腸などの消化器系)は“湿を嫌い、燥を好む”と言われていて、水滞になると脾にも余分な水が溜まりやすくなり、不調を起こしやすくなると考えられているのです。そのため、水滞になると悪心や嘔吐、腹部の膨満感、下痢などのさまざまな胃腸トラブルが起こりやすいと言われています。
5.天気が悪くなると体調が悪くなる
痰湿(水滞)体質は水分の侵入にはとても敏感です。天気が悪くなるとカラダが重だるくなる、台風が近づくと頭痛やめまいがする、お風呂など湿気の多い場所に入ると気分が悪くなる、水を多く飲むと体調が悪くなるなど、カラダに余分な湿気や水が入ってくるような環境になると症状が出たり、悪化するといった傾向が見られます。
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