痛いマッサージが嫌だという方がいます。痛くなければ効かないから嫌だという方がいます。本当は、「いた気持ちいい」と感じる程度の微妙な圧を提供するのが最も優れたリラクゼーションの方法です。しかし、実際にはマッサージを提供するセラピストにとってこれが難しいポイントです。多くのセラピストの頭の中の基準では、「弱中強」の3段階の基準で把握している人もいれば、もっと細かく5段階や10段階に分けて調整している人もいます。また、マッサージを受けているクライアント側の感覚も身体部位によって痛みバロメーターは異なります。「ここは痛みを感じるけど、ここは痛みを感じない・・・」という具合になってきます。受け手の感覚をベースにすれば、「ここはすごく痛いけど、ここは弱すぎて意味がない・・・」と感じるようなら、そんなへたくそなマッサージは二度と受けたくないと思ってしまうことでしょう。それでは、どうすればいいかというと・・・考え方を理解し、方法をマスターすればいいだけなのですが、文章で書ききれる分量ではないので、簡単な説明のみにとどめます。そもそも、皮膚の表面から何センチと考えて押さないことや自分の力加減で調整しようと思わないことがまず大切なことなのでしょう。世の中には、簡単な研修のみで現場に出ているセラピストが多く存在しています。ただ強く押しせばいいと考えているセラピストや痛いのは嫌だろうから強く押さないことをモットーとしているようなセラピストが多くいます。お客さまの立場になって考えてみれば、効果が出ないものにお金を払っている人や身体を壊されてしまう危険行為にお金を払っている人がたくさんいるのは残念なことです。